空前のビリヤードブームが到来したのはバブルの頃。
1986年に公開されたトムクルーズとポールニューマンの映画「ハスラー2」が上映されてから、日本中のいたるところにビリヤード場が出現して、お洒落なプールバーもたくさんありました。
ブーム以前のビリヤード場は大人の社交場というイメージが強く、あまり気軽に若者が足を踏み入れられる雰囲気ではなかったように思います。テーブルもポケットのないキャロム台で、四つ玉がゲームの主流でした。
それがトムクルーズが格好良くプレーする9ボールをプレーしたいという人が急増して、多くのビリヤード場にポケット台が入りました。
ブームの頃は、どこのビリヤード場へ行っても満員状態で、2時間待ちなんて当たり前のことでした。プレー代金も一時間1000円を超えるプールバーもあって、それでも待つお客さんがひっきりなし。
ところが、数年してそのブームが去り、すっかり静かになってしまったビリヤード業界。最近ではビリヤードよりもダーツの方が人気が高くて、ビリヤード場の一角に開設されたダーツコーナーに若者が遅くまで溢れているという状況を良く見かけます。
それでも、ビリヤードを長く楽しんでいるアマチュアプレーヤーは、マイキューを持ち、ブレイクキューやジャンプキューなどを揃えて、本格的にプレーを楽しんでいる人は意外と多いように感じます。
また、プロ選手の世界でも、アメリカや世界トップクラスの選手が出場するトーナメントで活躍する日本人選手もいるけれど、カリスマ的な存在になる人はなかなか現れないので、ゴルフや卓球やスケートと比較してもメディアで取り上げられる機会は少ないんですよね。実際にプロ選手がプレーしているところを見ると、みんな素晴らしく上手で、やっぱりプロは違うな〜って関心させられてしまいますが、なかなかメディアの目線からするとビリヤードってちょっと地味に見えるのかも。
それでも僕のようなビリヤード好きには、やっぱりもっとビリヤード界に盛り上がって欲しいと思います。そうすればもっと強い選手が出現するかもしれないし、キューやケースなどの道具ももっと色々なものが出てくる可能性があって楽しそう。
昔のようなブームの再来を期待するのは間違いかもしれないけれど、出来ればもう少し身近な遊びとして、もっと多くの人に気軽にビリヤードを楽しんで欲しい。
ゴルフ業界は試合会場にキッズ向けの教室や試打が出来るようにして、若年層のゴルフ人口の獲得の活動をしているけれど、ビリヤード業界はそういった活動がいまひとつ活発ではないように感じてしまいますね。
そういう活動とは別に、例えばアパレル業界とコラボして、ビリヤード関連のデザインの商品を増やしてもらうとか、テレビドラマや映画でビリヤードのシーンを増やしてもらうとか、もっと日常的にビリヤードに触れる機会を作って行くような働きかけがあればと思ったりします。
実際にこのブログでもビリヤード関連グッズの紹介をしていますが、意外な程ビリヤード関連のグッズや雑貨が少なくて、探してもなかなか見つからなかったり、買えなかったり。
こうなったら世界中からビリヤードグッズを探し回って買い続けるか、オーダーしてオリジナルグッズを作ってもらうしかないかな?
意外とそれも楽しいかも?なんて思ったりもしています。
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