2012年1月31日火曜日

アメリカンバイナルのキューケース

アメリカンバイナルプロダクト(American Vinyl Products)というキューケースメーカーをご存知でしょうか。

かつては、キューケースメーカーとして非常に人気のあったメーカーなのですが、残念ながら数年前になくなってしまいました。

この会社から発売されていたキューケースの形が「バイナル型」と呼ばれ、今でも他のメーカーから販売されています。

バイナル型の良いところは、キューやシャフトを筒状の穴に入れるタイプのものと違い、キューケースが大きくファスナーで開き、収納したり取り出したりすることができるため、キューケースの中を掃除することができます。

また、バットを収納するスペースにはファスナーが付いているので、バットにグリップゴムを装着したキャロム用のキューでも収納することができるので、販売されていた当時からキャロムプレーヤーに特に人気が高かったようです。

また、素材も本革製のものもあって、モノ選びにこだわりのある人々のニーズにも応え、本革製であっても軽くて丈夫だった点も人気の理由だったようです。しかも「Made in U.S.A」。

ちなみに「Vinyl(バイナル)」は日本語で言うところの「ビニール」。せっかく本革製の製品なのに、名前からするととても安っぽい印象になってしまうところがちょっと笑えるネーミングのセンスです。

今となっては、新品を見つけて購入できるチャンスは皆無といった状態ですが、時々海外のオークションに出品されていたりするので、どうしても欲しいという人はこまめにチェックされるのが良いと思います。

古き良き時代の逸品というところでしょうか。







2012年1月24日火曜日

スペアシャフトの重要性

スペアシャフトを買うのはなかなか動機を持つのがむつかしいものかも。 

ノーマルシャフトでずっとプレーしてきた僕にとって、スペアシャフトを購入する機会を作るのは とても難しいことでした。だって、シャフトをもう一本買っても、別に上手くなるわけじゃないし、 見た目も変わらない。。。

新しいキューを買うのはもちろんデザインや性能が違うのでとても楽しみ でしたけど、スペアシャフトなんて。 ところが、ある日のハウストーナメントでプレーしている時に、タップがポロっと取れてしまい、ス ペアシャフトを持っていなかった僕は、急遽貸しキューでプレーすることに。。。 完璧な大失敗でした(笑) 

それ以降、ビリヤードをちゃんとやるなら、スペアキューくらい持ってないといけないと考えるよう になったのですが、ビリヤードから10年以上も離れている間は、そんなことを思い出すこともありま せんでした。 

今では、ハイテクキューを購入したりしているので、必然的に複数のシャフトを保有していますが、 ハイテクシャフトが無かった当時は、新しいシャフトを買う程贅沢なお金の使い方は思い浮かびませ んでした。 最近は、タップの種類も多く、キューやシャフトとの相性もあるので、以前にも増してスペアシャフ トが重要だと考えるようになりました。 今はポケット用の314シャフトが欲しいなぁ〜。


2012年1月22日日曜日

キューの性能を決めるいくつかのポイント

キューの性能ってなんだろう? 腕が良い人なら、キューの性能が実感できると思うけど、初心者や中級レベルの人にはいまいちピンとこないかも。

もちろん、「自分に合っていればそれが良いキュー」ということになるんだけど、その「自分に合っている」っていう理解の中には、思い込みっていう要素も合って、キューの性能とはちょっと違う話になってしまうんですよね。 

「よく引ける」「よく捻れる」なんて言うことが「このキュー、イイネ!」って言われる理由だったりするのですが、ジャンプキューやブレイクキューがあるように、「どんなショットに適しているか」によって、求められる性能は大きく違います。 

そして、それらの性能を決定する要素の中で重要と考えられているのは。。。

キュー(バット)の素材、構造
シャフトの素材、構造、形状 先角の素材、形状
タップの素材、形状

 などがその代表的な部分でしょうか。 

プロ選手やSAクラスの上級者などであれば、これらの機能や違いを熟知している人も多いと思うのですが、僕のようなアマチュアだと、キューの善し悪しを見極めるのは「見た目」「知名度」「人気」「値段」などがそのキューに対する印象と評価になってしまいがち。。。 

昔は人気のバットと言えば4剣ハギや8剣ハギやタケノコハギで、ストレートキューの人気は今程高くなかったと思います。剣ハギやタケノコなどの「ハギ」はキューが曲がらないようにする機能があったり、見た目がカッコよくなったりするし、球を撞いた「打感」を良くしたり、色々と効果があるようです。

アダムのMusashiのように、そういった機能を進化させた構造で作られたキューは、多くの上級者に支持されているので、やはりその性能は折り紙付きなのだと思います。 

シャフトは314やACSSやOBシャフトなどのハイテクシャフトが全盛の昨今ですが、ノーマルシャフトであってもテーパーの形状や先角の素材や長さや反発係数の大きさなどによって、かなり「飛び」と言われる捻った時の手玉のズレの大きさは変わるようです。 

したがって、どうやら「バット」「シャフト」「先角」「タップ」などの組み合わせによって、同じキューであってもその性能は大きく変わってしまうので、正しい知識を持っている人にアドバイスを受けて、自分に合ったセッティングを見つける必要があるようです。 

もしもキューを買おうと思っていたり、自分が使っているキューに悩んでいたりするのであれば、行きつけのビリヤード場やキューの販売会社などに相談してみたり、キューの修理などをしてくれるお店に相談してみるのが良いかもしれませんね。


また、ビリヤード専門雑誌「Cue's」には、キュー、シャフト、先角、タップなどについて、とても詳しく特集されている号もあるので、良かったらそちらも見てみて下さいね。



2012年1月19日木曜日

世界のキューメーカー

世界には沢山の素晴らしいキューメーカーがあります。

以前にも紹介したように、アダムやメッツなど、海外でも良く知られた日本のメーカーもあれば、逆に日本ではあまり知られていない海外メーカーもたくさんあります。

そんな世界中にあるキューメーカーが集まっている「国際キューメーカー協会(International Cuemakers Association)」という団体があるのでご紹介したいと思います。

International Cuemakers Association公式ウェブサイト(英語)
http://www.internationalcuemakers.com/?page=home

Members(会員)
国際キューメーカー協会に登録しているキューメーカーの一覧が見られます。日本でもとても有名なキューメーカーの名前も見つけられますし、逆に初めて知る名前もあるかもしれませんよ。

Hall of Fame(殿堂)
数あるキューメーカーの中でも「キューメーカーの殿堂」の選出が行われていて、「George Balabushka(ジョージ バラブシュカ)」「Gus Szamboti(ガス ザンボッティ)」「Tad Kohara(タッド コハラ)」など名だたるキューメーカー(職人)がその名を連ねています。

Cue Gallery(キューギャラリー)
さまざまなキューの写真が見られます。個人的にはこのページをもっと充実して欲しいと思うのですが、ザンボッティの写真はなかなか壮観だと思います。

僕自身はまだ海外のいわゆる高級なキューは持っていないので、これからも色々なキューを見て、お気に入りのキューを探して購入してみたいと思っています。競技用の高性能なハイテクキューも欲しいですが、持っているだけでも嬉しくなるようなキューも買って撞いてみたいですね。

キュー選びはビリヤードの楽しみの一つなので、さまざまなメーカーのキューやキューメーカーのことを調べて、お気に入りのキューを探してみるのはとても楽しいと思いますよ。

アダム オリジナルデザイン TSURUGI 黒檀モデル

アダム オリジナルデザイン TSURUGI 黒檀モデル


世界のキューについて、もっと詳しく知りたいという方には、ビリヤード専門雑誌「Cue's」に詳しく特集されている号があるので、良かったら見てみて下さいね。




2012年1月15日日曜日

ビリヤードのキュー選び(その2)

以前にも少し書きましたが、ビリヤードのキューの選びは楽しみでもありますが、大きな悩みの種でもあったりします。

「性能が良い」「デザインが良い」「品質が良い」「材質が良い」など、キューの値段や人気を左右する理由はさまざま。

今回は海外のキューメーカーのお話を少しだけしたいと思います。

海外のキューメーカーの情報はインターネットで調べても、まだあまり沢山の情報がまとまっているサイトはとても少ないようです。ですから、雑誌や本、知人からの口コミや販売店からの情報頼りになってしまいます。

でも、キューの善し悪しを決める「性能」の中には、その人の腕や感性や特徴などによって、フィーリングが大きく異なります。

「しっかりしている」という表現も「硬い」と表現されるかもしれませんし、「柔軟」という表現も「弱い」と表現されるかもしれません。

ですから、キューを買う時にはやっぱり「試し撞き」してから購入したいものですね。
でも、タッド(Tad)やサウスウエスト(South West)やジーナ(Gina)などの人気のある高級海外ブランドキューは入手が困難で、そんなに何本も一度にお目にかかることは難しいようです。もう少し手頃な価格で入手が容易なショーン(Schon)やメウチ(Meucci)などであれば、何種類か直接手に取って選ぶことができるお店もあるでしょうから、そういうところへ足を運ぶのが良いかもしれません。

信頼性の高いものを、信頼性の高い人(お店)から購入するのがまずは一番良いので、メーカーの正規販売代理店から購入できればそれが最善ということでしょう。

メーカーによっては「数年待ち」が当たり前だったりするものもあるので、じっくりと選んでじっくりと買うのが良いのかもしれませんね。




2012年1月12日木曜日

ビリヤードを一人で練習するならボーラード

ビリヤード好きな人ならきっと誰でも知っているボーラードゲーム。

23年くらい前に生まれて初めてボーラードゲームをやった時のスコアは20点。
ラックを組む手間ばかりで、全然面白くなかったなぁ〜。(笑)

今はラックシートでラックするから、コントロールブレイクの精度が高いけど、昔は木とかプラスティックのラックに、大きさが合わないボールのお店もあったりしたから、ラックはいつもゆるゆる。弱くブレイクしようとするとラックが散らずにかたまりのままで、こんなスコアになってしまっていたことを覚えています。

そう言えば、ここ何年もボーラードゲームを全くやってないので、スコアがどれくらい出せるのか、とても気になって来た。ラックシートを使ったら以前よりは良いスコアが出せそうだなぁ。。。逆に悪いスコアの言い訳が無くなるけど(笑)



たぶん、いまどきはどこのビリヤード場にもラックシートもあるだろうし、ボーラードゲームのスコア用紙はあると思うけど、ちょっと恥ずかしくて他人に見られたくない人や、自分の上達の歴史を残したいという人には、「マイボーラードブック」がオススメです。ストイックで真剣にビリヤードを上達したい人には張り合いが出て良いかもしれませんよ。
ボーラードスコアBOOK 1冊  ビリヤード

ボーラードスコアBOOK 1冊  ビリヤード


ビリヤードは好きだけど、「ボーラードは面白くない」っていう人も多くいますが、時には自分自身の力量を知るためにも挑んでみるべきゲームの一つかもしれませんね。


2012年1月10日火曜日

ビリヤード用のアクセサリー

ビリヤード用具(アクセサリー)も僕がビリヤードから遠ざかっていたこの15年くらいの間にずいぶん色々なものが増えていたり、多くの人に利用されるようになっています。

「グローブ」
キューを構える時にブリッジを作る手にはめる指三本の手袋です。手に汗をかいてしまって、キューの滑りが悪くなってしまったり、それを嫌がってキューをしっかりと押さえられずにストロークが安定しなくなってしまうのを防ぐのに役立ちます。正確なショットを心がけたい人には一度試してみて欲しいアイテムですね。


「ラックシート」
以前は木やプラスティックのラック(枠)を使って9ボールや8ボールのラックを組んでいましたが、今はすっかりこのラックシートが定番になりました。ブレイクショットをした時にボールがスゴイ勢いで弾けるのは爽快ですが、ラックがきちんとボール同士の隙間が無いようにしなければなりません。でも以前はそんなことも知られていなかったし、知られるようになってからも、意図的にきちんとラックしないアンフェアなプレーヤーもいたりしたものです。
そういった問題を解決したのがこのラックシート。ラックが簡単に組める上にボール同士がしっかりと隙間無くくっついてラックできるので、あまりパワーのないプレーヤーでもしっかりとブレイクできるようになりました。
そのため、それまでは力任せであったブレイクショットは、「強さ」よりも「正確さ」を求めるようになり、9ボールを攻略するセオリーそのものが変わる程の大きな影響を与えていると思います。

ジャンプキュー、ブレイクキュー、ハイテクシャフトなどさまざまなショットを左右するキューが増える一方で、タップも多種多様になっているようです。また日を改めてタップについての情報もまとめようと思いますが、道具の進化によってプレースタイルやゲーム攻略のセオリーすら変わってしまったなんて、スゴイことですね。

僕はまだそういういった新しいアイテムを上手に使いこなしていないので、今後はしっかりと研究して自分に合うものはどんどん取り入れて行こうと思っています。

2012年1月9日月曜日

日本のキューメーカーがオススメ!

日本にはアダムジャパンやメッツと言った、世界的にも有名なキューメーカーが数社あります。

他人とはちょっと違うものが欲しいという人には、海外のキューメーカーのキューの方が人気があると思いますが、実は日本のキューメーカーのキューを使用するメリットはかなりたくさんあるのです。

1. 品数が豊富なので選びやすい
2. メンテナンスや修理などアフターケアが安心
3. 日本製品の安定した品質の信頼感が高い
4. 既に使っている人からの感想や新製品などの情報を得やすい
5. 購入前に試し撞き(試打)ができるお店もある

ビリヤードのキューにはプロ選手やアマチュア選手が競技で使用するためのものとして、性能を重視して選ばれるものと、デザインや素材やブランドを重視して選ばれるものがありますが、日本のメーカーのキューは安定した品質とその信頼性から、競技で使用されるものが特に人気のようです。

大手のアダムジャパンとメッツは、商品ラインナップも広く、ポケットビリヤード用、キャロムビリヤード用、スヌーカーキュー、などの各競技に合わせて作られたものや、ジャンプキュー、ブレイクキュー、マッセキューなど、特殊なショットに適した専用キューなどもあり、世界中のプロ選手やアマチュアプレーヤーに使用されています。この数年主流となっているハイテクシャフトも人気の理由の一つだと思います。

初心者にとって、マイキューを持つことは憧れの一つですが、最初は意外と思うほどビリヤードのキューは高価なもの。ですから間違いの無いものを選びたいものです。アダムジャパンやメッツであれば、キューのラインナップも広く、価格もリーズナブルなものから、とても高価なものまであるので、選びやすいのではないかと思います。

中級者や上級者やプロ選手にとっては、自分の好みの重さ、バランス、素材、デザイン、構造、性能などさまざまな要求を伝えて自分独自のカスタムキューを注文することもできます。(時期やメーカーの都合によっては受注不可な場合もあるようです)

より正確なショットをするために、自分にとってベストなキューを追求したいという人にはとてもオススメだと思います。

また、アダムジャパンは海外ではHelmstetterというブランド名でも売られていて、1980年代〜1990年代は特に多くのデザインのキューが販売されていました。当時のビンテージキューには、今のキューにはない味わい深いものもあるので、そういったものを中古で探してみるのも楽しいと思いますよ。

アダムジャパンのキュー作りについて、ビリヤード専門雑誌「Cue's」に詳しく特集されている号があるので、興味ある方は見てみてくださいね。



1980年代〜1990年代のアダムジャパン/Helmstetterのキュー


主な日本のキューメーカー

アダムジャパン
http://www.adam-japan.com/

メッツ
http://www.miki-mezz.com/

ササキキュー
http://sasakicue.jp/index_j.html







2012年1月8日日曜日

9ボールは難しい。。。

今日は久しぶりに9ボールの練習をしてきました。

あさっては行きつけのコビービリヤードの9ボールハウストーナメントがあって、他の常連さん達に誘ってもらったので、出場することにしました。

ところが、このところハイテクシャフトを使ってみたり、色々な種類のキューを併用していたためか、何がなんだかもう大混乱。。。

調子がとても悪くなってしまい、自分自身では収集がつかない状態になってしまいました。

そこで、今日は撞きたいスリークッションを我慢して、ポケットの台で9ボールを撞くことにしました。まっすぐの球はちょっとズレて外れるし、基本的にちょっと弱めのショットばかりで、距離のあるショットが続くからどこかで外しちゃう。簡単な球でも微妙にズレが生じて最終的にはどうにもならなくなってしまう。厳しいセーフティーを狙い過ぎてスクラッチ。

そう、何をやってもダメダメな状態で、完全に自信喪失。。。

自分に期待しすぎずに、しっかりと基本に忠実にシンプルにプレーすることを心がけることがとても大事だと帰宅してから反省。あさってのトーナメントは丁寧に狙って丁寧に撞くことを心がけて頑張ろうと思います。


コビービリヤード
http://page.mixi.jp/view_page.pl?page_id=193098

2012年1月7日土曜日

スリークッションビリヤード、やってみませんか?

ポケットビリヤードと比較してしまうと、どうしても敷居が高いと感じられてしまうスリークッションビリヤード。

9ボールに代表されるビリヤードは、カラフルなボールがラックとしてセットされ、勢いよくブレイクされ、その後はカラフルなボールがポケットに消えて行って最後には手玉だけが残るので、生まれて初めてビリヤードを見たという人でも、しばらく見ていればどんなゲームなのかはおおよそ理解できます。
そして、どのボールを狙い、そのショットが成功したのか、失敗したのかを理解することもとても解りやすく、上手な人とそうでもない人を見分けることもできたりします。


一方で、スリークッションビリヤードはそのルールも技術も見た目にはわかりにくく、説明を受けなければ、なかなか理解するのは難しいのではないかと思います。

ハスラーなどのビリヤードを題材にした映画でなくても、ポケットビリヤードは映画やドラマなどで偶然目にすることもありますが、スリークッションビリヤードはまずそういったことは無いので、ビリヤード場へ足を運んだことが無い人に認知されることはまずありません。

そういった背景もあってか、スリークッションビリヤードの台があるビリヤード場は東京都内でも多くはありません。

スリークッションの台があるお店の多くは、プロ選手が経営しているところが多いようで、そういったお店へ行けば、そのお店の常連になっているアマチュアプレーヤーも多く、とても身近に感じることができるかもしれませんが、どこにそういったお店があるのか見つけるのは意外と易しくないかもしれません。

僕は個人的にポケットビリヤードである程度の腕前になっている人には、ぜひスリークッションにも挑戦してみて欲しいと思っています。ポケットビリヤードとスリークッションビリヤードと両方のゲームをプレーすることで、技術も知識も大きく上達するし、それによってそれまで以上にビリヤードが楽しくなると思うからです。

僕も最初はポケットビリヤードから始め、偶然立ち寄ったビリヤード場にスリークッションの台があって、そのお店の常連の方から「スリークッションやってみない?」って誘ってもらって、初めてプレーしたのを覚えています。

その日以来、僕はスリークッションの魅力に取り憑かれましたが、そのおかげでポケットの方も上達できたと思っています。(それでも未だに腕前はへなちょこ級ですが。。。笑)

スリークッションビリヤードの面白さは「やってみなければわからない」の一言に尽きると思うので、ぜひ一人でも多くの人に「一度は試して欲しい」と思っています。特にポケットビリヤードでC級、B級の人には「目からウロコ」なんてことも多いのではないかと思うし、A級の人にはさらにビリヤードの魅力を再認識できるのではないかと思うからです。

近くにスリークッションの台があるビリヤード場を探したいという人は、Googleなどで検索するのも一つの方法ですが、各アマチュアスリークッション連盟のウェブサイトから見つけられるかもしれないので、参考にしてみて下さい。

関東アマチュアスリークッション連盟の公式ウェブサイト
http://www.ka3pc.nobody.jp/

関西アマチュアスリークッション連盟の公式ウェブサイト
http://www.ka3u.com/

静岡県アマチュアスリークッション連盟の公式ウェブサイト
http://www6.ocn.ne.jp/~t-touzan/amaren/index.htm


2012年1月5日木曜日

プレッシャーを克服するための準備

ビリヤードはゴルフやダーツと一緒で、プレッシャーによってショットの成功率が下がってしまいます。僕のような小心者は心臓がバクバクして手も足も震えちゃったりするので、その違いは一目瞭然。。。

そのプレッシャーの原因には迷いや不安などさまざまあるんですよね。

1. その日の調子
2. その日のテーブルのコンディション
3. 練習不足
4. 知識不足
5. 相手の実績や腕
6. 勝敗の結果
7. 体調

さらに、質が悪いのは、これらの不安原因は連鎖するのです。一つの原因が他の不安を引き出してさらに不安をあおっていき、頭の中は大混乱してしまうことにもなりかねないのです。ですからまずは落ち着くように言い聞かせ、自信を持たせようとするマインドコントロールが必要になります。これが上手くできないと、弱気になったり、悲観的に考えてしまったりして、普段なら問題の無いショットも失敗する確立が高くなってしまいます。
やはり勝負の世界は「勝ちたいと願う思いの強さが勝敗を決める」と言われるように、勝ちを諦めてしまうのは一番ダメなのだろうと思います。

例えば、プレッシャーがかかっている時に「負けてもいい」と思う理由は二つあって、一つは「負けても良いと開き直る」というのと、「負けても良いと諦める」というものです。前者は勝利する要因になり得るけれど、後者はすでに敗北しています。やっぱり勝ちたいという気持ちをしっかりと持つことがとても大事ということですね。

ただし、どんなに勝ちたいと願っても、勝てるように準備されていなければ勝てないもの。その準備は「技術の練習」「知識の学習」だったり「道具の手入れ」だったりだったりするわけですね。こういった準備がきちんとできていれば、迷いや不安の原因の多くは克服することができ、不安の連鎖反応も防止できるのだと思います。

上手になりたい、強くなりたいと思うのであれば、やっぱり「学習」「練習」をしっかりしておかなければならないということですね。

ポケットもスリークッションもへなちょこ級の僕は技術の練習も知識もまだ足りてないのだと、このブログを書いていて、自分の弱点を再確認しつつ言い聞かせている感じになりました。(笑)

しっかり頑張りたいと思います。


グリップゴムを巻いたらキューケースに入らない

今持っているキューケースは1x1と2x2を一つずつ。

僕がビリヤードと出会った24年前の頃には、キューを複数持っている人なんてそんなにたくさんいなかったし、今みたいにハイテクシャフトやジャンプキューもブレイクキューも無かったから、プロ選手などを除いた一般的なアマチュアプレーヤーのキューケースの主流は1x1か1x2だったと思います。

当時のキューケースは木製の四角い箱に皮っぽい黒いビニールが貼られたハードケースで、内装は赤いラシャのような布のものが多かったです。
本革製の高級なキューケースももちろんありましたが、今のような装飾やデザインのものではなく、とてもシンプルなものばかりだったと思います。

去年、ビリヤードを再開して、スリークッションを撞くようになりましたが、バットのグリップにグリップゴムを巻いています。グリップゴムを巻いたら、今まで使っていたキューケースには太さが合わなくなってしまい、出し入れがとても面倒になってしまいました。





仕方なく、太くなってしまったキューに合うキューケースを探してみたところ、どうやらほとんどのキューケースはポケットビリヤード用のキューのために作られているらしく、「グリップゴムを巻いていても使用可能、上質な本革製、装飾が控えめ、丈夫で長持ち、重過ぎない、適当な価格」が希望なのですが、どうやら難しいようです。

以前に紹介したジョーポーパーやジャスティスやウィットンなどのキューメーカーの既製品も、基本的にポケットビリヤード用なので、グリップゴムを巻いているものを入れることを前提には作られていないようです。

そんな中で、アメリカンバイナルプロダクツ(American Vinyl Products)という今は無くなってしまったキューケースメーカーの製品は、比較的キューの太さが太くてもファスナーが付いていて使えそう。どこかでこのキューケースを探してみるのが良いかも。見つけるのは難しいかな。。。

アメリカンバイナルプロダクツのキューケースの形は定番の形になっていて、他のメーカーからもそっくりな形の商品があります。素材は合成皮革のようですが、アダムジャパンからも2x4のケースは販売されているので、一度見てみたいと思っています。

なかなか欲しいものが見つからなかったりするけれど、こうやってあれこれ探したり調べたりしている時が一番楽しかったりするんですよね。

2012年1月4日水曜日

ビリヤードの「システム」と呼ばれる目安の計算方法

「ビリヤードは頭で計算して球がどこへ行くのかを計算して狙っている」ということがビリヤードを一度もプレーしたことが無い人でも知っていたり、想像できたりします。

その「計算方法によって導き出される答え」はあくまでも目安。球の転がり方は「摩擦」や「回転」などによって左右されるので、全く同じ条件で実験するのとは違い、毎回違う条件でプレーするビリヤードでは、いくら計算してもそれは絶対的な答えにはならないということです。

摩擦や回転はタップやキューによっても、撞くスピードによっても、湿度やラシャの素材やコンディションによっても異なるため、計算してもそれはあくまでも計算上の答えでしかないということです。

逆に言えば、目安となる計算方法はあるということです。それは一種類ではなく、何種類もあって、プロ選手であればそれらと経験などを組み合わせて狙いを定めるのだそうです。

システムには一般的に良く知られるものから、アマチュアにはあまり知られていないものまでたくさんあるようです。

基本的なシステムは、初心者が上達する上でもとても役立つものだと思うので、是非理解して活用したいものです。でもそれらのシステムをここで正しく説明するのはちょっと難しいので、それは本や他のウェブサイトなどで確認して下さい。(図解しなければならないので。。。)

一般的なシステムは下記の通りです。

1. ファイブアンドハーフシステム
2. プラスツーシステム

これらはどれも、手玉(キューボール)がクッションに当たる目安を探し出す計算方法で、一見するとスリークッションビリヤードのようなキャロム競技にだけ役立つと考えてしまうかもしれませんが、ポケット競技でも次の球へのポジショニング(出し)や、セーフティーや空クッションショットにとても役立つので、是非理解して利用したいものですね。

ファイブアンドハーフとプラスツーシステム以外のシステムもありますが、まずはこの二つが利用頻度が高いこともあってオススメですが、覚えるまでは頭がこんがらがってしまうかも?

計算式そのものはそんなに複雑ではないけれど、二ケタ簡単な引き算でも頭の中で数字がグルグルしちゃったりするんですよね。こんなことなら小学生の時にもうちょっと算数をがんばっておくべきだった。(笑)

下記の本にもシステムについて詳しく書かれているものがあるので、参考にされてみてはいかがでしょうか。




2012年1月3日火曜日

ビリヤード関連の組織

社団法人日本ビリヤード協会/Nippon Billiard Association(NBA)
日本国内ではポケット、キャロム、スヌーカー全ての団体が全て加盟する日本国内ではビリヤードの最高機関。
(日本ビリヤード協会公式ウェブサイト)
http://www.nba.or.jp/

日本ビリヤード商工連合会
ビリヤード用具の普及振興とビリヤード業界の発展に寄与する組織。
(日本ビリヤード商工連合会公式ウェブサイト)
http://www.bcj-billiards.com/

日本プロポケットビリヤード連盟/Japan Professional Pocket Billiard Association(JPBA)
ポケットビリヤードのプロ選手のための組織。
(日本プロポケットビリヤード連盟公式ウェブサイト)
http://www.jpba.ne.jp/

日本プロビリヤード連盟/Japan Professional Billiard Federation(JPBF)
キャロムビリヤードのプロ選手のための組織。
(日本プロビリヤード連盟公式ウェブサイト)
http://www.jpbf.net/

日本スヌーカー連盟/Japan Snooker Association(JSA)
スヌーカーの普及と発展のための組織。
(日本スヌーカー連盟公式ウェブサイト)
http://www.snooker.or.jp/

日本車椅子ビリヤード協会/Japan Wheelchair Billiards Association(JWBA)
車椅子を必要とする人々のビリヤード競技の普及、発展、支援のための組織。
(日本車椅子ビリヤード協会公式ウェブサイト)
http://www.jwba.jp/


こうやって見ると、ビリヤード業界には色々な組織があるし、競技も色々あることを再認識しますね。幅広い世代が楽しめるビリヤードってスゴイですね。


2012年1月2日月曜日

ポケットビリヤードとキャロムビリヤード

日本人の多くの人にとって、ビリヤードと言えばポケットビリヤードのことだと考えられているのではないでしょうか。

昔はポケットビリヤードよりもキャロムビリヤードの方が一般的で、キャロムビリヤードの中でも四つ玉が一番人気が高かったと聞いたことがあります。

それが、僕がビリヤードを始めたきっかけとなったトムクルーズ主演映画「ハスラー2」が上映されて以来、日本には空前のビリヤードブームが巻き起こり、ビリヤードと言えばトムクルーズがプレーした9ボールが一番人気の高いゲームとなりました。ですから、1986年以前は四つ玉が一番人気で、それ以降は9ボールが一番人気のゲームとなったのです。

僕がビリヤードを初めてプレーしたのは1986年で、お店のマスターに「ビリヤードを上手くなりたければ四つ玉から始めて基本を磨かなければダメだ」と言われたのを覚えています。
今では四つ玉がプレーできるお店はとても少なくなってしまいましたが、昔は四つ玉の台はどのお店にもあるものと言っても良いくらい一般的だったようです。

四つ玉を数回やってみたけれど、やっぱり流行のナインボールがやりたくて、ポケットビリヤードの台がたくさんあるお店へと足を運ぶようになりました。当時はどこのビリヤード場も満員で、1時間〜2時間待つなんて当たり前のことでした。

その後しばらくはポケットビリヤードに熱中し、上手くなりたいと一生懸命練習したり、対戦したりしていました。また、知らない相手とのプレーをするために、少し遠方のビリヤード場へ行ったりしていました。



そんな時に四つ玉の台よりも大きな台に、三つの球でプレーするスリークッションビリヤードに出会いました。台が大きく、球も大きいので、ビリヤードの基本テクニックの重要度がとても高く、しかもシステムなどの知識も必要なために、ポケットビリヤードを少しかじったくらいの僕にはとても敷居の高いゲームだと思いました。

でも、当時ライバルに水をあけられていた僕にとって、スリークッションとの出会いはとても良い機会となりました。それまで知らなかったテクニックや知識が増えることで、ポケットも上達することができたからです。

スリークッションを含め、キャロムビリヤードはポケットビリヤードに比べて玄人指向というか、初心者にはちょっと敷居が高い雰囲気があるように思いますが、ビリヤードを上達したいと思う人にこそオススメしたいゲームだと思います。



同じビリヤードでありながら、目の錯覚も含め、目の前で起こることがスゴイ違うように感じたり、それぞれの協議や道具の違いによって、新しい発見や再認識がたくさんあると思います。

できればプロ選手もそれぞれの競技の対抗戦とかやったら面白いんじゃないかな?なんて思うんですけどね。