そしてビリヤードの知識や技術が向上すればするほど、ゲームの勝敗を分ける要素として心理面が大きく作用することになってきます。「最後は勝ちたいと思う気持ちが強い方が勝つ」と言われる勝負の世界ですが、ビリヤードも少なからずそういった面があると思います。
20年以上前のことですが、当時とても強いアマチュア選手として有名だった友人が言った一言に衝撃を受けたことがあって、ビリヤードの心理戦について考えさせられたことがあります。
『セーフティーされたりして難しい配置が回って来た時に、普通の人は「困ったな」「これはムリだ」「今日は運が無い」と悪く捉えるけれど、僕はこの球を入れたら相手が勝手に「こいつには叶わない」って思って気持ちで負けてくれるから、難しい配置が来たらチャンスだと思って撞く』
当時、自分のことを考えることで精一杯だった自分にとって、相手の気持ちを考える余裕なんて全くない時に聞いたこの一言は、今でも印象深い言葉として心に刻まれています。
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