かつてはとてもオーソドックスなキューケースとして、多くの人に人気のあったキューケースで、「バイナル型」と表現される程、アメリカンバイナルプロダクト社のキューケースは多くの人に愛されました。
人気があった理由の一つに、「バットの太さを選ばない使い勝手の良さ」があります。多くのキューケースはバットの太さがちょっと太くなってしまうと、入れられなかったり、出しにくくなってしまったりするものが多いのですが、このキューケースはバットの部分にファスナーが付いていて、多少太くなってもスムースな出し入れが可能でした。
特にキャロムをプレーする人に人気が高かったのは、シルグリップなどを付けた太めのグリップのキューを使用する人にとって、バイナルのケースはとても重宝しました。
また、本革製にも関わらず「軽量」だったことも人気の理由だったと思います。本革製のキューケースはケース自体が重いものが多く、キューやアクセサリーを入れると、持ち運びに苦労する程の重さになってしまうものもある中で、このケースは軽量でした。
さらに、一番人気が高かった2X4のモデルでも、1〜2本のスペアシャフトを多めに入れることも出来るスペースがあり、非常に使い勝手の良いものでした。
残念ながら、アメリカンバイナル社はもう無くなってしまったので、このキューケースを購入したいと思っても、デッドストックか中古をオークションなどで購入するしかありませんが、バイナル型のケースは他社からも発売されているので、そういったものを購入してみてはいかがでしょうか。(最近は他社のモデルも希少みたいですが。。。)
また、最近はブレイクキューやジャンプキューなどを入れるスペースのあるキューケースが主流になってきています。その中ではブレイクキューやハイテクシャフトメーカーとして人気のプレデター社のキューケースがバイナル型の進化系ケースなのかもしれません。
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